「私が、今のモーニング娘。です」

突然ですが、来る8月23日、モーニング娘。のMステ出演が決まったので思いの丈をまとめようと思います。普段ネットにはじゃにーず好きとして生息していてなかなか語る機会が無かったので少々熱いですが…。





わたしは約4年前に現モーニング娘。に興味を持って以来、ずっと箱推し寄りに立って応援してきたわけですが、結局あのグループのことを色々考えてたどり着くのは、やっぱり道重さゆみだったのかなと。






4年前の夏、何気なく見ていたロンハーの格付けのコーナーに彼女はいました。しかしその時私の中で彼女の印象はまーーーあ悪く、正直ビックリするくらいだったので、思わず検索をかけたんです。同志はいねえが、とw予想通りネットには彼女への中傷や批判が溢れていましたが、その中に当時節目の40枚目で売り出し中だった『なんちゃって恋愛』のPVを見るのです。さかのぼっていわゆる全盛期、どの女子もモーニング娘。に憧れグッズを集めていた頃、わたしも幼いながらに密かな憧れを抱いていて、特に高橋愛ちゃんが娘。とミニモニ。に入ったことをかすかに覚えていました。その愛ちゃんが、このPVでは大きくなって綺麗になって踊っている。まだモーニング娘。にいるという衝撃。そして何より全盛期のイメージとあまりにも違う、シックな衣装を来て短調のメロディーで悲恋の歌を歌っている娘。の姿。とにかく明るい衣装を着てニッコニコで歌い踊るイメージとのギャップにショックすら受け、またこのなんちゃって恋愛が良曲だったためにハマってしまったのです。さゆへの嫌悪感から入ったのに、入り口と出口が全く違いますね(笑)。だけど(後で知ったことですが)この時期は彼女にとっても本格的にバラエティでナルシストキャラを出していった時期で、言ったら賭けていた時期で、その時にほんの微力ながら彼女の願った一部になれた、言い方変えれば思うつぼだった、そう思えば、これで良かったですね


道重さゆみの凄さっていうのは結構色んなところでまとめられてて、やっぱ長年見てるヲタの方々は上手に語るしわたしなんぞはそれに及ばないんですが。



一つ忘れられないのは2010年の11月放送のソロのラジオで彼女が号泣したことです。30分番組で半分くらいずっと嗚咽を交えながら語っていたんですよ。よくそれ放送したよねっていう!内容は、おじいさんの癌で辛かった時に誰にも言えなかったこと、自身のブログにのめり込むあまりに振り回されてしまったこと、それによってすれ違ってしまった同期で親友の亀井絵里ちゃんとのこと。音源*1から一部を書き起こすと


マネージャーさんとか会社の人に言われたのは、すごい、罰ゲームとか、すごい嫌な、なんか、アイドルがするようなことじゃない、ローションかぶらされたりとかして、「ごめんね」みたいなこと言われてて「大丈夫です、頑張ります」って言ってて、「じゃあ道重がしたいことは何?」って言われてて、ずっと「ブログがしたいです」って言ってて「さゆみの気持ちを伝えたい場がほしいんです」って。バラエティーとか、頑張ってるけど、そういう伝える場も、さゆみの本心も分かってほしいんですって言ってて、(中略)そしたら、やっとさゆみはブログもできたんですね。で、すごい嬉しくて。だから、さゆみは、こうやって言うことは大事だと思ったし、頑張ればそうやってしたいこともできるんだと思って、これからも頑張ろうっていう気持ちだったんです(このあたり号泣)。なのに…なのにっていうと語弊だけど、なんていうんだろう、そんな、嫌われてもない、キャピキャピしてる田中れいなちゃんや新垣里沙ちゃんとか、愛ちゃんとかが、簡単にブログをしたのがすごい悔しくて、さゆみは、ここまで…ここまでっていうか、別にそんなさゆみ全然すごくないけど、でも一応、頑張ってたんです、さゆみの中で。で、ブログができたのはさゆみの気持ちがちょっとでも伝わればいいなっていう気持ちでやってたんだけど、(中略)でも、後から始めたれいなの方が、おめでとうとか、祝福されてるのがすごいうらやましくて、で、さゆみも一緒になっておめでとうって言ってるのに、心のどこかで、なんか、悔しいって思ってる自分が、なんかバカみたいで、なんか…さゆみ、同じメンバーなのになんでこんなに、なんか、祝福してるつもりで、してあげてないんだろうっていうのが、すごい、なんか、なんかもうどうしようっていう、で、そんな中で、なんか、おじいちゃんが死ぬかも、とか言われて、あ、もうそりゃないでしょっていう感じで、なんかすごいいっぱいあったような時期で。で、でとにかく誰にも言えなくて。


番組ではノーダメージに見えても、やっぱり一人で戦っている部分はあったはずで、ちょうどこのくらいは目の下のクマや肌荒れがひどかったのをわたしも覚えています。初めて行った握手会で兎に角応援の気持ちを、とガッツいた記憶が(笑)。たかだかブログのことで、って思うかもしれないけど、そこには人しれずしきた努力とか、堪えて踏ん張ってきた気持ちとか、見えてくるものもあるはずで。これを聞いて思ったことっていうのは、ここまで思い詰めながらも、あの子はやっぱりモーニング娘。が大好きで、もっと知ってもらいたいとただその一心で頑張っているんだと、そこに勇気をもらった限りはこの頑張りをほんの微力でも伝えていかないといけないなということだった気がします。


性格が悪いと嫌われても、それがキッカケでモーニング娘。を知ってくれればいい(雑誌 Top Yell)


まだ世間の熱も冷めていなかった頃に音程の存在を知らないまま加入し、同期に比べても後ろのポジションのままで、わたしが見始めたバラエティ進出の頃も娘。内ではまだやっぱり後列で台詞メインだった彼女が、今こうしてリーダーになって再度世間から注目されようとしてるってことだけでもだいぶドラマチックなんですけど、
新メンバーの加入だけで注目された全盛期、そこから徐々に冷められていく時代、顕著に売り上げが伸び悩む時代、OGがスキャンダルを連発した時代、事務所が偏った売り出し方をした時代、それらを全て経て、最後の同期を今年5月に送り出し、この2年間で9人の新メンバー(全員10代)を迎え、そして来月、娘。在籍最長記録を塗り替えようとしています。当たり前だけど、加入時と現在で彼女の周りにいるメンバーは誰一人として同じではないのです。




リーダーになると決まった時、彼女は亀井絵里ちゃんに不安だということをメールしたそうです。それに対してしては「そのままでいいよ」という言葉、それだけでなく一時間後には「間違った。そのまま が いい」という返信がきたそうです。リーダーになるにあたってOG全員に直筆の手紙と6期のサイン入りのCDを贈りました。それだけの覚悟は確実に若い新メンバー達にも伝わっていて、その証拠に現最年少メンバーの工藤遥は「道重さんのモーニング娘。を、みんなで作りたい、今のこのモーニング娘。を道重さんがリーダーで作りたい。」と涙ながらに語っています。わたしの目から見てですが、芸歴の差7〜8年を埋めようとする9期以降はやっぱりかなりの練習量をこなしたはずだし、気持ちの面でも想像できないくらい強いメンタルがないとやってこれなかったと思います。


15周年ってなってるけど、すごく良い意味でスタートラインだと思う。(スペースシャワーTV

LOVEマシーンの頃に追いつくまで、モーニング娘。がキテるとは言えない(雑誌 ViVi)


手売りでスタートしたデビューの頃に重ねて、「やっとスタートラインに立てた」と言い、新メンバーと一緒に自ら街に出てアピールもして。一歩一歩、できるところから挑んでいったそのどの時代も変わらずにあったのは、ただただモーニング娘。に対する誇りと大きな大きな愛ではないでしょうか。


今のモーニング娘。というのは、16年の歴史の中で一番若い平均年齢です。わたしの世代は娘。全盛期にギリ被ってるかないかで、わたしのちょっと下の後輩は存在を知らないなんてこともありました…。でもやっぱり、ずっと言ってきたけど、本物は認められるべきだと思う。でもこの際もう認めるどうのの前にとりあえず一回見て欲しい!



ということで、明日20時から、楽しみにしています。



「さあ、行こうか。」