いま愛を語ろう

今さらこう言っては後出しジャンケンですが、久しぶりに近況を添えつつ最近好きなアイドルたちのことを列挙するだけの文章を書こうと思っていました。ところが、思いもよらないことが起きてしまう。5人は、長く歩き続けて着た道の先の分かれ道で、思わぬ方向を選んでた。でも“5人で”選んでいた。そりゃあひっくり返るよ。

あらしについてぐるぐる考えたりさみしがったりして、多くの人もそうであるように、自分のことと照らし合わせる。道しるべがあらしだった時を思い出す。

 

 

この一つ前の記事が2014年夏というのは全く信じがたい事実。更新しなかった4年半の間、受験と大学生活を送ってきました。入学もしていなかった小娘はもう卒業。なんて一瞬だったんだろうか。呆気にとられている。それでもまだわたしはいつまでも若輩者で道半ばで、旗のような決まったゴールがない道をのこのこ歩いている。遠い。とかく遠い。その中で考えてることを、やっぱり文章にしておこうと思いました。

 

 

わたしはつい一週間前まで、卒業するための制作(検索よけ…)に持ち合わせた全ての熱と時間を注ぎ切り、終わって屍のようになっていました。ひと段落するまで我慢していたので久々のアイドル現場に行ったのがあらしの発表前日。ハロプロアンジュルムと握手してチェキを撮って、かわいくって強いヒーローのような娘たちにキャッキャしてTwitterで他の方のレポを読んでまたキャッキャしていました。能天気な幸せ者だ!その翌日は彼氏のひととドライブで服を買いに行った。もう何年も知り合いのひとで浮かれることもなく、たわいない話だだったけど、夕方ごろ例の発表があり、そこから報道と会見。ファンじゃない人でも思い出のどこかにいるようなグループだから、色々あらしの話をしてた。会見で真ん中に立つ、心なしかいつもより背が丸く瞳が潤んだおおのさんと、守るように囲う淡い色の服を着た4人。現実味がない現実を見ながら、色んなことをぼやっと考え始めていました。

 

 

 

〜〜

 

わたしのこの4年間は、ドラマチックだったわけじゃない。間違ってもハチクロみたいな日常はない。アオゾラペダルみたいな青春じゃない。ひたすらに目まぐるしかったという感想(割と進行形、トホホ)。びじゅつだいがく でざいんか といえば聞こえは確かにかっこいいけど、絶え間なく課題は出続けるし、(ありがたいことだけど)性質上外でも面白い仕事等を手伝わせてもらえるのでいつも何か作っていた。ものすごい精神力と気力とセンスと作る力を持つ同級生たち、異常な集中力と圧倒的な経験値を持つ社会の先輩たちに慄きながら、「自分はこうかな」と迷いながら地味な作業をこつこつやっていた。どの分野にしても絶対そうだと思うけれど、かっこいいものを作るための作業って、ひとつひとつがめちゃくちゃ地味で、なのにミスらず綺麗にするための忍耐力がいる。そんな当たり前のことにやっと気づきながら、ヒイヒイ言ってたら4年終わった、みたいな感じ。いつもギリギリまでやってなんとか自分が納得いくレベルを決めて、見せられる状態の作品を出したり、無理矢理終わらせたり。でもやっぱり自分にはない努力の結果や才能を周りに見せつけられるので、ああ凄いなあ、まだまだだなと凹んだりする。と、くくって話すことはできないけど、とにかく色んな経験をして、色んな人に出会えた。だからわたしは大学が好きだった。それまで学校自体がだいきらいだった自分にとっては、そう思える場所に行けたことがとても幸せなことだったと思う。繰り返すようだが日々は忙しく、講師陣の厳しい意見(それも人前でもらう)も、ギスギスした人間関係も(良くも悪くも驚くほどのプライドがあるびだいせい)、追われて寝れない日々(睡眠はマジでマジで大事)も珍しくなかったけど、環境と人、あとは自分のジャンルのせいで、後半は誰よりも大学に通い詰めたと思う。で、さいごの制作・研究は賞をいただけた。全然違うジャンル同士を比べるから難しいけど、でもがんばった分を、ひとと違うところをなんとか信じた結果、目標にきちんと届いたのは、すごく嬉しかった。

 

 

という感じで、最初の2年くらい(2015-2016)はアイドルからやや離れ、Twitterすらあまり開かないくらいでした。忙しくて見られなかったわけじゃなく、日常のそれらに没頭していた気がする。幸せなことである。それでもあらしなんかは気にせずともメディアに出てるから見ちゃうし、あらし以外もさくっと見れる時代になった。後半は、だんだん自分一人の作業が増えたり、日々の中にぼーっとする時間を組み込めてきたり、単純にpcにかぶりつきのことも増えたから、去年2018年は前みたいにアイドルを応援した気持ちがでて、またよく見たり聴いたり行ったりした。

 

横道に逸れますが、1年半前くらいから、ハロプロはやっぱりかっこいいなと思って一番のめり込んでいる。「めちゃくちゃ努力してプレッシャーに勝ってステージに立って笑顔で魅了してるんだ、すごい、かわいい、すごい、わたしも頑張ろう…へこたれたらダメだ…」と日々励まされています。なんであんなに可愛くていい子なの?室田さん?川村さん?アンジュルムの楽しさとかっこよさの同居が大好きです。

あとはにゅうすも色々あったけど、あったけどでも相変わらずモノ作りにこだわっていて好きだし、最近のいいオトナになっていくあいばくんが好きでマナブを録画してたり、いいなあと焦がれたりもしてた。あと優しくって少しバカの(わたし的)2代目、岸くん。みんなすき!

 

 

〜〜

 

 

 

 

そんな感じで、気づいたら4年前よりも広く「アイドル」という存在そのものが好きだと思う。男子も女子もわたしにとってエナジーの源でありヒーローだ。

 

 

ヒーローたちは、「目まぐるしい」って思うのかな。毎日、びゅんびゅん過ぎていくのかな。とてもとてもおこがましいけど、わたしのように周りを見て焦ったり、地味な作業を重ねたり、なにかから離れてさみしくなったかな。歩く先が分からなくなる日もあったかな。近い種類の思いをしてたとして、わたしは、あんな風になれるかな。

 

そう思うのは少しだけ近い分野だからかもしれない。初めにアイドルを好きになってあらしを見て、そこから色々アイドルが好きになって、アイドルや表舞台の人になりたいと思ったことは一度もないけど、ああやって不特定多数に感情を運べるのはメディアが持ってる力だと思っている。アイドルが、媒体として自ら光を放ってるのがめちゃくちゃ好きなんだと、最近思う。アーティストやスポーツ選手もカッコイイけど、やっぱり歌や脚本や何かの作品に表現を乗せて私たちに届いてるから、それがかっこいいんだな。

 

それで最近思い出したけど、わたしは無気力な日々を過ごしてた中学時代に、あいばくんが出てた少プレ、に出てたプロフェッショナルを見て、勉強して、今の大学に来た。そして去年、色んなことが繋がって、その人の小さな事務所を手伝っていた。そんなすごいことが起きてたのに、これを人に言ったことは数える程だし、つい最近まで忘れてた。つまり、そんな別に直接関係ないけど、あらしがいたから見たもの出会った人がある。今ほどの規模になったあらしのその力はものすごい。あの発表がなかったら、これ、忘れてたんだろか。いやだなあ。

 

〜〜

 

 

 

 

 

あいばくん。

あー。あいばくんのこと書こうとすると泣いちゃうな。元気でハツラツなキャラクターに隠して、ほんとうは一番繊細なくせしてさ!いや、元カノみたいなこと言ってマジごめん!いややっぱでも、そうじゃん!!!!

 

会見であいばくんが「まだ嵐を巻き起こせてないので」と言ってから、おおのくんに「ねっ? いつの日か」と笑いかけるまで、いつものあいばくんの、あのぎゅっと握って腕を引くマイクの持ち方だったよね。口元に当ててさ。そして笑いかける時の目尻のシワや横顔の鼻筋や茶髪のシルエットや、そういうあまりにも温かくて優しくて柔らかいあいばくんが、本当にだいすきだったあいばくんのまんますぎてびっくりして気づいたら泣いていた。

近頃また好きになっていたあいばくん。5人が言う“着地点を話していた日々”は想像でしかないけど、その間、朝起きた瞬間にきつくなったりしてないだろうか、とか、夜眠る瞬間に絶望的なことを思ったりしてないだろうか、とか、「じゃあ、そういう風にしよう」と決めた日は一体どんな気分だっただろうか、とか、そんなことを考えてしまう。今はもう36歳で、あんなにしっかりした大スターの、大人のあいばくんなのに、それらを想像したら、つい目に涙が溜まってしまった。

 

明るくて陽だまりみたいなあいばくんが、ひっくり返る直前、それから悩む間も「まだずっとあらしなんだ」と思っていたとしたら、分かれ道で一緒に足並みを揃えるのもあらしが大好きだからに他ないんだ。でも、それはしょうくんだってにのみやさんだってじゅんくんだって、おおのさんだってきっとそう、みんな優しくて、だから切ない。ああ、こうして手離した季節がどんどん、どんどん過去になっていく。

 

 

 

いいじゃないの。さみしいよ。休んでなよ。続けてよ。茶の間以下なのにごめんなさいと思いながら、本当にそんなことを繰り返し思ってるな。

 

 


自分に対して誠実であること。ずっとスクラムを組んで、大事なこともごめんねもありがとうも、自分の口でしっかり言おうとする自分たちの誠実さを、互いに笑わないで信じきること。

今までもこれからもこの5人はこうして一歩踏み出すことに時間をかけて、ていねいに選んでいるんだろうな。

 

 

こんなこと、このタイミングじゃなく気づいたらよかったけど、そんなこと言ってる時間だってもうそんなにないもんね。国民的な彼らを前にもうきっと茶の間にしかなれないだろうけど、しばらく見ていたいなあと思う今日。すきだということをためらわず、そして、ああ、とにかくわたしはわたしでがんばろう。誰かを追ったり倣ったりしながら歩くつもりでいます。

 

 

 

 

いま愛を語ろう、君を迎えにいこう

そして何処かへ旅行に出よう

今日見た青空と明日見る星に

想い誓おう

I still love with you