そういえばあの夏、
わたしは確かにあそこにいたんだなあ。
と、DVDを見ながら感傷に浸っていました。あのドームに、秩父宮に名古屋に、何よりあの夏に、わたしはいたんだなあ。いたのかなあ?
思い返せば夏が始まったアルバム『NEWS』発売の時、わたしは短期留学で海の向こうに行っていて、そこでは母国語を喋る人もほぼいない中で何もかもを初めてに囲まれて過ごしていて。その時日本の情報は最低限に押さえて過ごしていたから、NEWSに触れるのはラジオ音源の渚のお姉サマーだけでした。キラッキラに輝いてる海を見ながらあの曲聴いてた時は白昼夢の中にいるような気分だったなぁ*1
参ったな〜〜って思うことも多々あったけど*2その期間はやっぱり夢のようで、道中そう思う度に同時に切なくなってしまった。それで旅の終盤、向こうで良くしてくれたおばあちゃんに「もうすぐ夢が覚めてしまうようでさみしいんだ」と話しました。そしたら「何言ってるの!あなたはいつだってステキな夢の中にいるのよ!」って返してくれて、わたしは今でもそれを思い出しては目頭を熱くしてる。あの言葉にはすごくハッとさせられて、その気分といったらまあ無敵で、まさに夢に夢見ているのかもしれないけれど。
時差ぼけのままに秩父宮、しばらくして名古屋、ちょっとしてドーム。その間は夏休みだったわけで、わたしにとって長期休みといえば普段以上にがんばり時なので毎日あくせくしつつ、でも帰ったらレポあるぅ〜♡みたいな、いい相乗関係にあったわたしの中の二本軸。
旅もツアーも現学校の友達と一緒でなかったからか、はたまた眩しすぎたからか、上着を羽織る季節になっても振り返ることをあまりしなくて、未だにあの夏を過ごした実感が薄い。「自分の中の記憶を自分が忘れてしまったら、その記憶は一体どこに行ってしまうんだろう」という文章を読んだ時の、センチメンタルの怖さ割りのような気持ち。
だけど発売されたDVDを見て、我を疑うほどに序盤から涙ぐんでしまって、わたしはわたしでちゃんとあの夏を過ごして、その中にNEWSのいた時間もちゃんとあって、いっぱいのいろんな感情を燃やしてたんだなあとおもいました。確かにあそこにいたんだなあ。
ヲタクじゃない目線で見れば、アイドルの楽曲って、ありきたりに見える歌詞とか、クサイ台詞とか、いっぱいあるけどさ、そういう中に感情とか熱とかを詰め込んでしまうんだよなあ。
例えるなら、誰でも知ってる図形、例えば□や♡や▽や○のひとつひとつ、を見ただけで誰かに思いを馳せてしまうようなこと。記号にたっぷりと意味を含ませて熟れさせていくこと。それを、自分たちで先陣切って歌って踊りながら作っていく4人が、わたしはだいすきだよ!
なぎサマ、よかったなあ。
あとやっぱライブ中のてごしさんはどこの誰よりも最高で最強だよ。カッコイイよ。